「AI開発こそ私の生きていく道!」得意の数学を活かし、3年で得た確信。想像以上の「現在地」に自分でも驚いています。

 今回は、思いがけず「AIプロジェクト」に就業して苦戦したことをきっかけに、自らAI勉強会を立ち上げて学び続けることで「想像以上に成長できた!」と語る、株式会社エスユーエスの西山さんにインタビューを実施してきました。「これが私の生きていく道」とまで確信した現在までの3年半の道のりをご紹介します。

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株式会社エスユーエス
関西第一ソリューション部 エンジニアリング課 
西山 憲之(Nishiyama Noriyuki)

2017年入社。大学では数学を専攻し、塾講師として就職。教室長時代に学習用ITツールを手掛けたことでプログラミングに興味を持ち、エスユーエスに転職。入社3年目の現在はメーカー系企業にて、AI開発業務に携わっている。

 
目次
 

大学では数学を学び、30歳を目前に転職。入社の決め手は「社会人学校」

―現在のお仕事を教えてください。

大手機械メーカーで10名程のプロジェクトチームの一員として、AIの中核技術である機械学習や画像処技術を使った異常検知システムの研究開発を行っています。作業ベースの業務ではなく、課題に対する解決策を提案し、自ら実行していくという手応えのある仕事です。

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最先端領域のお仕事ですが、前職でも同じ分野のご経験があったのでしょうか?

いいえ。2017年に入社する以前は、塾講師をしていました。ただ、大学で数学を学び、塾ではITを活用したオリジナル教材を試行錯誤の末に作り上げた経験があります。そのときに、あらためてITの可能性に惹きつけられました。「もっと知りたい、技術を身につけたい」と、塾講師をしながらスクールに通ってプログラミングの基礎を学び、JavaとMySQLを習得。30歳を目前に、IT業界へ飛び込みました。

―思い切ったご決断ですね。なぜ、エスユーエスを選ばれたのでしょう?

決め手は、エスユーエスが掲げている「社会人学校」というコンセプトです。変化スピードの速い業界だからこそ、「様々なクライアントを相手に技術を身につけ、テクニカルスキルだけではなくヒューマンスキルも磨いて、エンジニアとしての市場価値を高めていく」「一人ひとりに最高基準の教育を追求し、エンジニアの夢を実現する」。そんな考え方に共感しました。さらに、障がいのある方への就業支援や人事評価ツールの開発、ゲーム・アプリ事業など様々な分野に挑戦していることに将来性を感じ、同時期にいただいていた一般的なシステム開発会社の内定を蹴って、入社を決めたのです。

―どんな将来像を描いていましたか?

スマホアプリをつくるようなITエンジニアになれたらいいなと。まさか、3年後の自分が最先端AI領域で課題解決から携わっているとは……。この時は想像もしていませんでした。

 

「最先端AI領域の業務は苦労の連続。自己学習と担当営業の支えで乗り切った。

入社後、就業までは2か月かかっていますが、不安は感じませんでしたか?

むしろ、安心感がありました。最初は、タイピングの速度を上げる練習や、Excelの習熟などのIT基礎研修からでしたが、社員の方がサポートにつき、何がどこまでできたかを確認。自らも毎日報告書を書いて振り返りを行う仕組みです。「ここまでしっかりしてくれるのか!」と信頼感が高まりましたね。

 

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―では、1社目への就業です。いきなりAI関連のお仕事だったと伺いました。

自動運転に関するアルゴリズム研究や、ディープラーニングを用いた画像処理AIの調査・実装・評価など、大規模な生体・行動データの解析が主業務でした。大手メーカーの先行開発で、営業の方から就業先やその内容を聞いたときは驚きましたが、得意の数学も活かせると思い切って挑戦しました。

実際の現場は、未来を創造する研究、刺激的な学び、ハイレベルなプロパー社員の方々……まさに憧れの場所!しかし、私自身は指示されたことを行うだけでもわからないことだらけで、1つひとつの作業に行き詰まってばかり。Python、C言語、C♯、R言語、MATLABと様々な言語を駆使するチームメンバーとのあまりの知識・実力の違いに、あっという間に打ちのめされました。

それは苦しいですね。どのように乗り越えられたのでしょう?

学ぶしかありません。AI全般の入門書からディープラーニングの専門書、ネット上の英語文献など、あらゆるものを読み込みます。勉強時間は毎朝2~3時間。業務でぶつかった点を必ず解決して翌日に臨むようにすると、少しずつですが業務に手応えも出てきました。さらに、2ヵ月に1回ペースで面談するエスユーエスの担当営業の方も、この時期はいつも以上に頻繁に様子を見に来て、いろんな話を聞いてくれました。やがて、「この道を究めてみたい…」と思い始めたちょうどその頃、営業の方から嬉しい提案があったのです。

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―どんな提案ですか?

「エスユーエスでAI勉強会を開催しないか」という提案です。目の前の業務から学ぶことに必死だった私にとって、さらに広い視野で深くAIを知るための勉強会を、自ら仲間を集って立ち上げるというのは、まったく新しい選択肢。視界がパッと開けました。

一方で、私の下に後輩を入れようと、営業の方からは就業先であるお客様への提案方法を相談されました。頼られることもうれしく、その方の一生懸命さに「僕も頑張ろう!」と励まされました。実際、私の直属ではありませんが、エスユーエスから4名程新メンバーが入ったんですよ。そして、約2年の多忙なプロジェクト終了後、2019年4月にいよいよAI勉強会を立ち上げたのです。

 

一番好きな領域を、好きな仲間と追求できる「勉強会」

―ついに始まったのですね!では、勉強会について教えてください。

月1回土曜日に1回あたり5時間の開催。内容は、研修開催などを担当する部署の方々に相談して煮詰め、50万円以上するAI開発用のGPU搭載パソコンも購入していただきます。参加メンバーは社内ポータルサイトや、営業の方からの直接の声かけで募りました。少ないときで5名、多いときには40名程が参加してくれています。開始当初は講義形式でしたが、徐々にお互いに興味のある分野を持ち寄ったり、試験勉強をしたりと柔軟にカタチを変えています。一番好きな領域を、好きな仲間と追求できる最高の時間です。

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―同じころ、次の就業先での業務をスタートされています。こちらもAI関連ですか。

2社目の業務はAIではなくIoT。Bluetooth関連技術に対応したファームウェア開発や改善などを行い、業務領域を広げられました。ただ、求められるスピードが速く、作業に没頭して誰とも話さないような日々が続きます。そんななかで、勉強会は心のオアシス。仲間との他愛のない会話もストレス解消になりました。学びもはかどり、勉強会開始から9ヵ月後の12月には、全員でG検定(AI・ディープラーニングの基礎資格)も受験しました。

―素晴らしいですね!資格試験に向けてどのように学んだのですか。

項目ごとに分担して学んだ内容を、お互いにレクチャーし合いました。人に教えることを前提に学ぶと自身の理解も深まりますし、何よりサボれません(笑)。「自分だけ試験に落ちるわけにはいかない」というライバル心にも火が付きました。

試験直前には勉強会も月2回ペースに。さらに、試験当日は午前中に勉強会をして、午後にみんな一緒にWEB受験しました。この日の勉強会は急遽会社にお願いして臨時で開催したもの。直前の依頼に、快く部屋と受験用のパソコンを手配してくれ、本当にありがたかったですね。

 

エスユーエスは、前向きに頑張る人にチャンスをくれる会社

―そんな勉強会を支えに、今年4月から新たな現場へ。AI領域であり、現在の就業先です。

決まったときは、「自分自身がこれから勝負していく、生きていく道だ!」と胸が躍りました。現在は就業して10ヵ月程度ですが、研究開発の中で、勉強会で学んだ内容を課題解決の方法として提案したこともあります。うまくいくことも、いかないこともありますが、作業だけではなく提案から携われるようになった自分に成長を感じています。

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―思い描くキャリアを順調に実現できていますね。ちなみに、担当営業はずっと同じ方ですか。

いいえ。でも、エスユーエスがすごいのは、どの営業の方であってもしっかり私の進みたい道や積むべきスキルをわかってくれているということです。1社目で予想外に数学を活かせるAI関連業務に就き、2社目でIoT領域に視野を広げると、3社目は積み上げた経験や知識を活かせる希望通りの業務。営業さんには本当に感謝しています。

―それを聞いて営業の方もすごく喜ばれると思います。では、敢えてお願いするとしたら、会社や営業に望むことはありますか。

将来性の高いこの領域に携わりたいと考える若い方は、この先ますます増えていくと思います。会社や営業の方には、経験が浅いエンジニアでも、チームで学びながら力を伸ばせるような場を開拓していって欲しいですね。私自身ももっともっと力をつけて、後輩を現場で教えながら育てていけるような環境をつくっていきたいです

―それでは、西山さんよりも若い世代に向けてのメッセージをお願いします。

社会的にAIやIoT、VRといった最先端領域に携わるエンジニアはまだ少なく、いわゆるベテランはほとんどいません。だからこそ、たとえばAIコンテストに出てみるとか、勉強会に参加してみるとか、資格試験を受けるとか、そんな風に人より一歩前に出る行動をすれば、一気に世界が開ける可能性がある。エスユーエスは、そんなチャレンジを全力で応援し、頑張る人にチャンスをくれる会社です。あきらめず前向きにキャリアを切り拓いていきましょう!

 

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自己学習はもちろん、周囲を巻き込んで学び続ける力が、周囲からの支援や自分が望むキャリアを引き寄せる原動力になっていると感じたインタビューでした。

これからの活躍も楽しみにしています!ありがとうございました。

 

(E-30!!!編集部)

 

 

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