情熱を持ってやり抜く姿勢と営業担当との密な連携。WEB開発を足掛かりにゲーム業界に飛び込み、2年半でついに開発の中核へ手が届いた!

今回は、エスユーエスで最先端のプロジェクトに就業しているエンジニアが、どのようにして現在のキャリアに至ったか、そのチャンスを手に入れるためにどんな努力をしたのかをお伝えする企画になっています。

インタビューを行ったのは、ゲームプログラマの夢を追ってWEB開発エンジニアから転身した井通さん。周辺システムからゲームそのものの開発へと2年半でたどり着いた道のりをご紹介します。

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 株式会社エスユーエス
 関東第一ソリューション部 エンジニアリング課 
 井通 由花里(Itsu Yukari)

 2016年入社。WEB開発エンジニアからゲーム業界へ。「今ある技術を入口に、ステップアップしてゲーム開発の中核を目指す」と決心し、
 2年半でその夢を実現した。現在は、大手オンラインゲーム会社で誰もが知る有名タイトルのゲーム開発に携わっている。

 
目次
 

WEB開発を足掛かりに、33歳でゲームプログラマを志した

現在は、あの超有名オンラインゲームの開発に携わっていらっしゃるそうですね。

オンラインゲームになる以前からたくさんの方に遊んでいただいている、ビッグタイトルのロールプレイングゲームに携わっています。24時間365日ずっと動いているゲームの世界に自分自身がつくったものがリリースされ、すぐに多くの方が楽しんでくれて、評判が良かったり、ネットで叩かれたり……。ユーザーの反応がリアルタイムでわかるゲーム開発は、モノづくりの達成感とやりがいが半端じゃないですね。

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以前は、WEB開発をされていたとか。

はい。SEとして電子マネーシステムや物流管理システム、ECサイトなどを手掛け、前職ではチームマネジメントも経験しました。ただ、同じようなシステムに長く携わるうちに、徐々に成長の手応えを感じられなくなっていました。何か新しいことにチャレンジしたいと考えたとき「どうせなら大好きなゲーム開発をやろう!」と思い立ったのです。

30歳を過ぎて、自社システム開発の会社から飛び出すのは勇気が要りませんでしたか。

むしろ、ひとつの会社でひとつの技術しか知らないまま年を取っていく方が怖かったです。飛び出すなら少しでも早い方が良いと思って、ゲームプログラマの仕事に絞って探し始めたときに出会ったのがエスユーエスでした。「ゲーム業界にさえ潜り込めたら、絶対に実力で開発の中核を目指します!」そんな想いを伝えると、面接の段階からさっそく営業の方が同席されて、「今あるスキルで、この辺なら狙えそうです」と、具体的に教えてくださいました。入社後は、待機期間一切なく、ECサイト運営会社のオンラインゲーム部門へ就業することができたのです。

 

営業担当の頑張りを痛感。懸命に学んで力をつけた2年間

いよいよ憧れのゲーム業界へ。実際に入ってみていかがでしたか。

私の担当は、オンラインプラットフォームの開発です。常時数百万人のユーザーがアクセスしているサーバー、強靭な通信システム、次々リリースされる新作ゲーム……その規模感、スピード感に驚かされました。契約社員やフリーランスなど雇用形態に関係なく力のある方ばかりに囲まれて日が経つにつれ、「言語も知らない初心者が中途でゲーム会社に入れるなんて奇跡だ」と思い至ります。エスユーエスの担当営業の方は、私を就業させるために本当に頑張ってくれたのだなと痛感しました。

担当営業の方はどんな風に頑張ってくださったと感じますか。

実は1社目の就業先が決まる前に、もう1社候補に入っていたゲーム会社があるんです。その会社に見学に行った際、すでにエスユーエスからその企業に就業していた先輩エンジニアの方が、会社の方に「僕が育てます!」と口添えしてくれたんです。残念ながらそこで就業することはなかったんですが、その後押しが本当に心強かったことを覚えています。

そして、実際に就業した1社目の会社に向かう際には、営業の方が「勝ち取ってきましたよ」と誇らしげに報告してくれました。「ゲームは初めてですが、プログラミングは慣れています」「めげずにやり抜く力のある子なので、必ず戦力になると思います!」と先方に頭を下げてくださったのだと思います。まさに、採用面接で自ら口にした通り、担当営業の方にゲーム業界の入口に立たせてもらったのだから、「次は、自分の実力で契約をつないでいく番だ!」といよいよ業務にも熱が入りました。 

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具体的にはどのように業務に臨んだのでしょうか。

実は、開発のPHPはまったくの未経験。前職で使っていたRubyやJavaなどの知識を総動員し、既存コードのコピペも多用しながら、まずは表面上のプログラムだけでも動かせるようにして業務に対応しました。一方で、手間取った箇所をネット検索したり、システムに精通している方に貪欲に質問を重ねて少しずつ土台部分への理解を深め、適正なコードが書けるように日々学んでいきます。どんな難題でも決してあきらめず、上司から求められた期限は厳守。すると、簡単な仕様調整のような保守開発から、徐々に各部署への提案や折衝も含めた新規設計・実装・テスト・リリース作業まで任せていただけるようになります。プロジェクト縮小による契約終了までの約2年間であらゆる経験をさせてもらいました。

 

プラットフォームの監視から、いよいよゲーム開発の中核へ

―2社目の就業先もゲーム会社ですね。

はい。1社目の終了が決まるやいなや、担当営業の方が片っ端からゲーム会社を攻めてくれました。「あきらめずにやり抜いた2年間の成長をアピールしましょう」と担当営業の方と約束して、大手オンラインゲーム会社に待機期間なしで就業となりました。担当業務は同じくオンラインプラットフォームの保守開発。経験が活かせそうだと意気込みました。

ところが、今回は監視がメイン。たまに発生する修正に対応して運用に影響が出ない範囲でコマンドを打ち込んでいく作業に張り合いを感じられません。さらに1ヵ月が経った頃、上司から「コマンドを勉強してください。無駄が多すぎます」と面と向かってダメ出しされてしまったんです…。

どんなお気持ちでしたか。

悔しかったです。担当営業の方に報告すると、すぐに必要なコマンドが載っている本を手に入れてきてくれて、それを隅から隅まで読み込んで作業スピードを大幅アップさせました。ただ、そのお陰でさらに時間が空いてしまいます。ヒマに任せてシステムの中身を詳しく見つつ独自にコツコツと学びを深める一方、孤独にシステムを監視する毎日はますますきつくなっていきました。そんなある日、帰宅前に周囲に挨拶をすると、昼食に食べたうどんの切れ端が奥歯の隙間から出てきたんです。今では笑い話ですが、当時は「私、お昼から一言もしゃべってなかった」と打ちのめされ、とうとう担当営業の方に「無言の日々がツラい」「プログラムを書きたい」と訴えました。就業半年が経った頃でした。

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―営業さんはどのように対応してくれましたか。

会話がなくつらい想いをしているということをすぐに現場の上司に伝えてくれました。それを受けた現場の上司から謝罪され、「たまには飲みに行きましょう」と言っていただけて少し気持ちが楽になりました。ただそれだけではなく、担当営業の方は私の希望に沿う次の就業先も探し始めてくれたのです。しかも、実はすでに同社の人事の方とかなり仲良くなって様々な情報を仕入れ済みで、そこから同じ会社のゲーム本体の開発部署への異動を掛け合ってくれました。プラットフォーム保守を手掛けてシステムの土台が分かっているということで話もスムーズに進み、ゲームプログラマを志して2年半、思いがけず開発の中核へ手が届いたのです。本当に担当営業の方のお陰です。 

 

フリーランスも視野に、この先も力を磨き続ける

それが今の就業先ですね。1年目にして大きな成長を実感されたとか。

 ゲーム内では頻繁にイベントを行うのですが、ようやく目まぐるしい反映に慣れてきた頃、いきなり1年で一番大きなイベントの新規機能開発を任されました。どんどん膨れ上がる上層部の構想、二転三転する設計に追い詰められて七転八倒。お昼もおにぎりを片手にパソコンにかじりつき、ひたすらイベント開催に没頭しました。そしてついに怒涛の4ヵ月を乗り切ると、3名のチームのリーダーに任命されたのです。各部署との調整力やコミュニケーション力を買ってくださったと聞いて、技術だけではない成長を実感できました。

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怒涛の日々からのリーダー昇格!大変だと思いますが、どんなことが支えになっていますか。

やりたいことを自由にさせてもらっているのが一番です!その上で、担当営業さんとの毎月の面談も心の支え。「残業が多いけど辛くないか」「周囲とはうまくやれているか」と常に気遣ってくれ、嫌な顔もせず愚痴も聞いてくれます。また、エスユーエス内のセミナーに講師として招かれたり、こんな風にインタビューに呼んでいただくのも良い刺激に。担当営業の方やエスユーエスという会社は、キャリアを後押ししてくれる頼もしいパートナーです。

将来のキャリアとして、フリーランス的な働き方も考えていらっしゃるそうですね。

研修や勉強会なども含め組織的なバックアップを受けながら、様々な就業先を経験できるのがエスユーエスの良さですが、私はやはり、技術一本で道を切り拓いていくエンジニアに憧れています。ゲーム業界にはフリーランス開発者がごろごろいて、私もその道へ進むのが良いのかな…と考えたこともあります。ただフリーは不安定なうえ、税務などの面倒なことも多そう。そんな中で、エスユーエスの『フリーランスバリュー制度』という働き方があると知りました。これは、エスユーエスの正社員として一定の固定報酬や福利厚生、社会保障などの待遇を維持したまま、個人事業主のように所定期間に挙げた業績に連動した高い報酬を得ることができるというもの。かなり魅力的な働き方だと感じています。この制度も視野に、今はさらに力を磨いていきたいです。

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それでは、エンジニアを目指す若い世代に向けてメッセージをお願いします。

ひとつのシステムをつくって閉じこもっているのではなく、どんどん外に出てください。たとえば、私の所属するゲーム業界は、開発者向けのセミナーや新作発表のゲームショーなどがしょっちゅう行われていて、私自身もそういった場所に足を運んで新しい情報を仕入れたり、人脈を広げたりしています。そういった刺激が、次に進むべき道を示してくれるんです。エンジニアである以上、自分が今持っている技術だけで、永遠に仕事ができる職場はありません。常に勉強、常に成長を試みてください!

 

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夢と情熱を胸に自ら学び続け、あきらめずにやり抜く井通さんだからこそ、担当営業の方も全力で彼女を推し、パートナーのようにキャリアを切り拓いてきたのだなとひしひしと感じたインタビューでした。これからの活躍も楽しみにしています!ありがとうございました。

 

(E-30!!!編集部)

 

 

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