一人ひとりのエンジニアが夢をかなえるために、エスユーエスではキャリアプラン、成長サポート制度、働き方、事業開発、採用などであらゆる取り組みを行ってきました。ときには失敗することもありましたが、前に進むための大切な過程として、これからもアイデアを出し続けていきたいと思います。
前回に引き続き、これまでに取り組んできた70の事例を前後編に分けて、成功例も失敗例も隠さずにすべて公開。後半は失敗例をお届けします。
▼前半はこちら
キャリアパス実現のためのサポート制度
50. キャリアパス実現応援キャンペーン
「卒業や転職を考えるエンジニア」「独立、起業をめざすエンジニア」。それぞれの夢やキャリアパスに合わせ、実現した先輩の事例を紹介し、次のステップへの前進を応援するキャンペーン。現在は他制度の充実により休止。
51. 先輩アドバイザー制度
先輩エンジニアと新人をマッチングする制度。初心者に物を教えることは想像以上に難しく、定期的に「先輩アドバイザー会議」も開き、意見交換を行っていたが、研修体制の充実により運転を見直し。
52. OBアドバイザー制度
大手メーカーを定年退職したエンジニアに、テクニカルスキルに関する質問ができるシステム。ベテランエンジニアにとっては生き甲斐にもなっていたが、技術情報の守秘性など時代に合わせて運転を休止。
53. 「Skill-Up-System」
先輩エンジニアと後輩エンジニアをネットで結び、アドバイスなどのやりとりをするシステムを構築。このアイデアで数々の公的な賞を受賞したが、現在は別体制で代替えできるようになり休止。
社内コミュニケーション活性化施策
54. ポータルサイトわくわくプロジェクト
会社からの公式な連絡事項など、無機質になりがちな社内ポータルサイトを、掲示板や、ランキングなど、コンテンツに工夫を凝らした。一時中断していましたが、今年から少しずつ再開予定。
55. 本音を発言!エンジニア掲示板
「ポータルサイトわくわくプロジェクト」の一環として、エンジニアが自由にスレッドを立て、趣味の情報交換など誰でも何でも書き込める掲示板を立ち上げ。盛り上がりに欠けたため、新たな運用手法を検討中。
56. 「エンジニア図鑑」
全エンジニアの顔、名前、得意分野、趣味、特技などをデータベース化し、自分が情報交換したいエンジニアを見つけられるシステム。社員が大幅に増えたこともあり、そのまま休眠。
57. エスユーエス「エンジニア解体新書」
在籍する全エンジニアたちにアンケートを実施し、発表。その結果から新たな気づきを得てもらうことを目的に、趣味、仕事、学び、将来に関するものまで幅広い設問を投げかけた。一時運用を中止していたが、今年再開を予定。
58. 「働く20〜30代トレンド情報」
働く20〜30代を取り巻く環境の変化についての情報を毎週発信。自分たち世代の社会全般的な感覚を知ってもらう活動。自分でも情報を簡単に入手できる時代になり不要に。
59. 「働くチカラ」の鉄則!
現場のエンジニアたちの声をひろい、若手エンジニアが成長していくための行動原則を7箇条にまとめたもの。実際に起きた成長に結びついたケーススタディをつけて運用を続けたが、時代変化と共に求める人物像も変化したため、見直し中。
60. あなたの「成長物語」プレゼント
1人1人のエンジニアを主人公として、その人が歩んできた、成長までの壁や努力、工夫などの道のりを物語に。200人以上にプレゼントし、社内でも共有。テーマを絞った内容にて近々再開予定。
スキルアップへの取り組み
61. 「Road to Engineer」
エスユーエスのエンジニアが自発的に声をあげて始まった勉強会の先駆けとなる活動。今では、規模、活動範囲が拡がり、名前は勉強会に変わって全社で実施中。
62.「Startit!」
Start+ITで「Startit!」エスユーエスのエンジニアが自発的に声をあげて始まったIT分野の勉強会。特に資格取得に重点を置いた活動。現在はエンジニア、そして内定者への資格取得支援を行うに至っている。
63. 弱点克服「ケーススタディ」プログラム
エンジニアが、HQProfile®で見つけだした自分の「弱点」を克服するためのプログラム。その人と同じ弱点を克服した実際のケーススタディを参考にすることで、より具体的な改善行動につなげる。新たな事例収集に大きな労力を要することで現在は中断。
64. 大学生のためのヒューマンスキル教室
大学生に当社のエンジニアが技術者としての働き方を教える活動。人に物を伝えることの難しさに直面し、その度に工夫を重ねて成長していたが、エンジニアたちの多忙により継続が難しくなったため、中断。
プロジェクトの立ち上げ
65. こんなゲームあったら面白いな開発
数多くの有名アニメキャラクターを使用したスマホゲームを開発。構想から企画、版権取得、制作、売上管理に至るまですべてを自社内で制作。赤字に終わったものの、会社の貴重な知的資産となり、ゲーム関連のプロジェクトに就くエンジニアも増加。
66. こんなアプリあったらいいな開発
「専門性」だけでなく「一般生活者」の感覚を大切にしてもらいたいという思いから、普段の暮らしで感じる「こんなアプリあったらいいな」という意見を出し合い、開発から有料アプリ化まで行った。黒字化にはできず、見合わせ。
67. コンシューマー向けサービス開発
集団向け共同購入サービス「クーどす(京都版)」「クーフェス( 東京版 )」や、自分たちで開催するライブやツーリングなどのイベントを外部に告知する「Ticket with You」システムを開発。利用者は獲得できたものの、超大手資本の本格参入により撤退。
68. シリコンバレー・リサーチオフィス
シリコンバレーでブレイクスルーしたIT技術が、数年後の日本で大きなトレンドになると言われていたことから、シリコンバレーにリサーチオフィスを構え、取り組むべき新規事業や商品開発の情報収集をしていた。インターネットにより情報流通速度がアップしたため、閉鎖。
ポジティブな職場づくりに向けた取り組み
69. 未来を語る!エンジニア合宿
社長が旗を振り、全エンジニア参加の合宿を開催。社長自らが腕をふるい、カレーやバーベキューを提供していた。エンジニアたちと社長が未来を語り合う有意義な場であったが、負荷が大きくなり、継続不可能に。
70. ストックオプション全員付与
自社株購入の権利を1〜2年以上の社歴がある社員全員に付与 。自社の成長は、エンジニアたちの喜びであってほしいという思いがあったからだが、総務部門にはかなりの負担がかかってしまった。
これまでエンジニアのためになると思ったサポートや制度、取り組みは、とにかくやってきました。必然的に失敗を生みましたが、これからも足を止めず、取り組んでいきたいと思います。