代表取締役社長・齋藤公男に聞く― AI分野で、あなたも若くしてミリオネア!? AI研究所「SUS Lab」開設の狙いとは?

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第4次産業革命の中でもっとも注目度が高いAIは、社会のニーズや課題を解決するための無限の可能性を秘め、エンジニアにとっても大きな進路の選択肢の1つとなっていきます。

そのような中、エスユーエスが2019年12月に開設した「SUS Lab」では、AI分野の活動を通してAI人材の育成や新規事業の創出、スタートアップ支援などを行っていきます。「SUS Lab」が生み出していくイノベーションの方向性や運用目的について、代表取締役社長の齋藤にインタビューしてみました。

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株式会社エスユーエス 代表取締役社長 齋藤公男

この2年でスタートアップの景色が大きく変容してきている

―まずはAI研究所「SUS Lab」の概要を教えてください

第4次産業革命の中でがぜん注目されるAIですが、実際に有効なAI開発をするためには課題設定などの「前工程」が最も重要です。昨年秋にこの点に極めて高い知見を持つAI分野の国内トップクラスの研究者の方とご縁があり、AIの当社における事業化などを推進すべく研究所を立ち上げ、その所長としてお迎えしたのが「SUS Lab」です。

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出典:EY新日本有限責任監査法人「人工知能が経営にもたらす「創造」と「破壊」」(EY総合研究株式会社作成)

京都大学の近くに拠点を構えて他に10人程度の学生を研究員として参加してもらい、AIとVRを活用した画像生成技術を皮切りに6つの研究テーマより研究・開発を進めていきます。一定の基準を設けて市場投入が可能と判断したテーマについては、当社内で新規事業として部門を立ち上げたり、当社の大手クライアントと共同事業化したり、あるいは研究者自らがスタートアップしたいのであれば、そのバックアップもしていく予定です。

第4次産業革命は「革命」なのですから、大きな志を持って10年後20年後の自分たちの社会や「未来」を自らで創ろう!という若い研究者やエンジニアに集ってもらいたいと思っています。

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オープンカフェスペース

―近年は若くして起業する人のベースが変わってきているそうですね?

はい。近年のスタートアップでは、ITを学ぶ研究者や若手エンジニアが多くなっています。

数年前までは、インターネットなどの技術をベースにしながらも、実は新しい「ビジネスモデル」をかかげて、文系出身者などが営業力などを武器にして事業化するケースが多かったんですね。ところが最近は、社会や業務、生活の困りごとなどをAIやVRなどの自らが持つ最新技術そのもので解決しようとするスタートアップが相当に増えています。

―IT系のスタートアップではIPOを目指さない人が増えているとか

まだここ4~5年の大きな変化ですが、スタートアップした人や仲間が、厳しい審査があり、多くの日数と費用がかかる株式公開(IPO)よりも、大手企業に事業や株式を売却し、早々にキャピタルゲインすることが増えてきています。そこで得た大きな資金で次のイノベーションを起こすことを考える訳です。私のまわりにもそんな形で数億円、数十億円を手にした若手経営者もいます。実は数年前までは、大手企業は自社のみの力で次の時代の技術の確立を目指していました。

その意味では、ややベンチャー企業を下に見ていた傾向があります。しかし、ここへきて若い研究者やエンジニアが持つ最先端技術と、それを活かしたイノベーションを起こすための着眼点や革新性などを、大手企業が高く評価するようになってきたのです。そうしたことから、スタートアップを目指す研究者ITエンジニア数百人と、数百社の次世代の事業を模索する大手企業をマッチングするイベントも、数多く開催されるようになってきています。参加している大手企業は日本を代表する巨大企業ばかり。

これまでは、創業間もない企業がいくら優れたシステムなどを開発しても、それを市場に浸透させるのには、マーケティングに始まり、営業網やアフターフォロー網の構築ほか、自前で何から何まで手配する必要がありました。しかしこれからは、大手企業の知名度や資金力、ネットワークなどを借りるなどして、短期間に新しい価値を社会に浸透できるようになっているのです。

―社会への新しい価値やイノベーションというと、なかなか難しそうですね

いえ、それは違うんです。システム構築やアプリ開発などができる人は、日常生活の困りごとや業務の進め方など、「なんでこんなヘタなやり方をしているんだろう?」「こういう仕組みを開発すれば簡単に解決できるのに」と、アイデアを思いつく力があるのです。

ただスタートアップとして成功しようとすると、もちろん簡単ではありません。なぜなら、それはその人にとってみれば大きな困りごとでも、他の人にとってみれば費用を払ってまで解決したいものではない、ということが往々にしてあるのです。ですからとにかくアイデアを数多く持つことが重要です。大げさなマーケティングではなく、一人の生活者として、あるいは働く中で感じる困りごとなどへのアイデアレベルで一向に構わないんです。

そして、それらをいろんな人にどんどん持ち掛けてみて、本当に市場性があるか、他に代替するものはないか、など絞りに絞っていければいいのです。ですから、誰にでもチャンスがある訳です。

AIを研究・開発するだけではない「SUS Lab」が狙う機能

―これからはAIが技術革新の中心になりそうですが、AIは難解そうですが?

AIはあくまで一つのテクノロジーですが、各種メーカーの生産計画をはじめ、農業、街づくり、創薬、教育、人事ほか、本当に幅広い分野に活用されていくことは間違いありません。

2013年以降にIPOされたAI関連のスタートアップ企業は世界で3600社を超えています。そしてAIは、ディープラーニングや機械学習などの理論を理解したり、大もとの開発をするにはかなりの知見が必要ですが、今ではすでに世界の巨大プラットフォーマーがGUIツールを開発してくれたため、プログラマー経験が数年あれば、AIエンジニアへの道はかなり敷居が低くなってきています。そしてやはり、収益を生むAIシステムにできるかどうかの勘所は、課題設定などの前工程にあるのです。

―「SUS Lab」では、皆さんがスタートアップを目指しているんですか?

研究員の方々の将来の身の振り方については、これからそれぞれが考えられると思います。ただし、Labに出入りする大きなメリットは、事業づくりやマネタイズの実際などをリアルに体験できることだけでなく、多くの他の研究者やエンジニアとの接点の中で、「自分」というものに気づきを得られることです。

「私は猪突猛進のリーダー型だな!」とか「人をまとめあげていくマネジメントが得意かも…」などですね。「自分」がわかることで、企業の中での事業づくりに向いているのか、起業に向いているのか、はたまた好きな時間に好きな場所で働くフリーランサーが良いのかなど、自分の進むべき道も見えてくる訳です。

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自由に使えるランニングマシーンとエアロバイク

―エスユーエスのエンジニアも、このLabと関わりますか?

もちろんこれからどんどん関わりが増えていきます。ITエンジニアはもちろんのこと、機械や電気などのエンジニアでも、Lab研究員とコラボできる要素はいくらでもあります。

また、AIエンジニアとして歩んでいくための基本スキルについては、所長によるわかりやすいレクチャームービーのライブラリーを制作中ですので、当社エンジニアはそれを教材に学ぶこともできます。他の分野でも一定のスキルがあって、AIの基礎、AIシステム開発の勘所さえ押さえれば、今であればかなり早くにプロジェクトを引っ張れる存在になっていけます。

―若いエンジニアの皆さんに一言お願いします

この「SUS Lab」を含めたエスユーエスでは、エンジニア一人ひとりの夢の実現をサポートすることを重視しています。この第4次産業革命という大きな転換期に20代を過ごせることはとてもラッキーだと思います。

自分たちで自分たちの「未来」を作るんだという「勇気」をぜひ持ってもらいたいですね。そして私たちがなすべきは、その「勇気」を抱いてもらえれる環境を提供することだと思います。ぜひ一度Labの見学にもお越しください。

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